囲碁の通信教育といえばこれまでもっぱら紙媒体やビデオを使う方法に限定されていました。しかしこのような方法では、あまりにも制約が多く、理想の通信教育からはほど遠い状態であったことは否めません。
しかし、パソコンとインターネットを利用できるようになったことで状況はがらりと変わりました。インターネットを利用すれば、課題テキストや問題・答案・採点・講評・棋譜添削・質問回答といったデータのやりとりを簡単迅速に行うことができます。それにより、教育内容は質の面でも量の面でも従来のものとは比較にならないくらい格段に進歩充実させることが可能になりました。
ネット通信教育のやり方としては、インターネットのホームページ上で行う簡単なものと、あらかじめ通信教育用のソフトをパソコンにセットしておき、データのやりとりだけインターネットを介して行う本格的なやり方とがあります。
現在、囲碁倶楽部(株式会社エンテック)では日本棋院 の全面的な協力のもとに、本格的なネット通信教育を行っています。そのやり方は、ホームページからダウンロードした受講用ソフトを自分のパソコンにインストールして、通常は、そのソフトを使って勉強し、教材、答案、採点あるいは添削や質問といったデータを担任とやりとりする時だけインターネットを利用するという方法です。
この方式ですと、機能の制限がなく、またインターネットに接続している時間はデータの送受信時のみのごく短時間ですむので、通信費は大幅に節約できるため、受講者は通信費を気にすることなく落ち着いた学習ができます。
【ネット通信教育のしくみ】
■課題データ:(受講者)←(担任)
■問題データ:(受講者)←(担任)
■答案データ:(受講者)→(担任)
■採点データ:(受講者)←(担任)
■棋譜データ:(受講者)→(担任)
■添削データ:(受講者)←(担任)
■質問データ:(受講者)→(担任)
■回答データ:(受講者)←(担任)
なお、通信教育のなかに通信対局が併設されていると、添削用棋譜の準備や指導碁を行うことができるので、また一段と効果的な教育をおこなうことができます。
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